霞ヶ関の官僚にFax禁止令。
前から思っていたが、河野って、実は馬鹿なのではないか。
組織を管理するにあたり、上の者は下の者の仕事の結果を管理すべきであって、下の者の仕事の仕方に関して云々すべきではないと思っている。
ただ、常に見ていて、時間的にも経済的、経営的にあまりにも非効率であれば、積極的に関与していかなければならないと考えている。
例えば、私など、整形外科の小さなクリニックを営んでいる。
リハビリ室で、患者さんに電気をかけたり、温熱療法をしたり、牽引をしたりしている。
これを手際よくやっていくのには、それなりにノウハウが必要だ。
どこの病院にもクリニックにもそのリハビリ室に独自のノウハウがあるものである。
それはリハビリのスタッフの間で日々工夫され作られてきたものである。
その細かいところまでは実は私は知らない。
それに対してある日、突然、院長であるにしていも私が、何もスタッフと相談もなしに、そのシステムの改変や、この道具を使ってはダメ、とか言い出したらどうなる?
リハビリは大混乱になると思う。
河野大臣がおやりになっていることは、これと同じ。
官僚は政治家をサポートするのが一つの大きな仕事。
法律の立案、そしてその瑕疵(法律の穴)を埋めて行かなくてはならない。
あと政治家や各省庁とのすり合わせも必要。
実に細かい作業。
それには色々な手段を使っていると思う。
FAXもその一つ。それをトップの人がダメ、というのもナンセンス。
組織の長として、やってはならないことだと思う。
上の人というのも大変なもの。
下の者に命令するにしても、命令が確実に行われなくてはならない。
したがって、下の者が無理なくできることを「命令」という形で発しなければならない。
誰も出来ないような命令を連発していると、そのうちに上の者の「言」が軽くなりだれも言うことを聞かなくなる。
そして組織がガタガタになる。
たぶんこの「Fax禁止令」。違反した官僚には厳しい処分が課せられるのであろうな。
仕事のためにちょっとFAXを使った事を咎められて、降格、とか、移動 とか。
その権限は河野大臣には確かにある。
しかし、それを本当にやってしまうと、「民免れて、恥無し」ということになるぞよ。
「民免れて、恥無し」 の説明
論語 為政第2より(論語は全部で20章から成っている。これはその「第3章 為政」に書かれているもの。
子曰、導之以政、斉之以刑、民免而無恥、導之以徳、斉之以礼、有恥且格。
子曰く、之を導くに政を以ってし、之を斉える(ととのえる)に刑を以ってすれば、民免れて恥なし。これを導くに徳を以ってし、これを斉えるに礼を以ってすれば、恥有りて且つ格し(かつただし)。
先生はおっしゃいました。「国民を導くために政策を用い、また治めるために刑罰をもってすれば、民は法律を守ることより、そこから逃れることを恥とも思わず全力を傾けることになる。つまり国民から遵法精神が失われる。しかし。徳をもって国民を導き、礼をもって国を治めるならば、国民はその身を正すようになりましょう」と。
マナペディア より
著者曰く つまり、FAXを使って処罰されるくらいならもちろんFAXは使わない。
しかし、そのせいで、いくら仕事が滞っても誰も何とも思わなくなる。
仕事が滞った原因を他所の転嫁することを何にも「恥」だとは思わなくなる。
仕事も「やっつけ仕事」になる。
それを誰も恥とは思わない。
良い仕事をしよう、と真面目に考えている人間も皆、アホらしくなる。
能力ある人間ほど、この様なことには早く気がつくものだ。
そして、どんどん人材がやめていく。
残るのはやっつけ仕事を恥だと思わない職員ばかりになる。というか、もうなりつつありますね。
中央官庁への応募者は今、激減中だという。
本当は国家の最優秀の人材を集めたいものだが。
国の官僚になるくらいなら、札幌市の市役所の職員の方がずっとやり甲斐のある仕事ができそうに最近思えます。
論語奮闘記 為政第二 をやってみた より
【独自】6月末までに「FAX廃止令」 河野大臣 各府省に指示
FNNプライム・オンライン
河野行政改革担当相が、6月中にFAXを原則廃止するよう、各府省に指示したことがわかった。
河野大臣は、テレワークの推進や業務効率化の観点から、霞が関でのFAXの利用を原則として6月末までに廃止するよう、7日付で各府省に指示を出した。
災害対応の業務や事業者などからFAXを受付中の業務など、当面存続が必要な場合を除いて、メールなどに切り替えるよう促し、廃止が困難なものについては、具体的な理由を報告するよう求めている。
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